小宅の近くに浅虫温泉があり、その奥山に推定樹齢700年のアカマツの巨木が孤高のあばれ木のように立ってます。駐車場から往復で40分位なので、クロモジの採油を見学に来られた方を案内することがあります。
(2013年12月4日 青森市浅虫 推定樹齢700年のアカマツ)
700年間、風雪に耐え、病害虫や自然災害にも耐え抜いてきたのに畏怖の念を抱きます。
そして、生きてる限り生長し、寿命(あらかじめプログラムされた細胞の死)も無いらしいので、いつまでも生き、生長して欲しいと願ってます。
老子の言葉に次のようなのがあります。(第22章、逆も真)
曲則全 [曲なれば即ち全し=木は曲がっていると伐採されず命をまっとうできる〕
枉則直 [枉(ま)がれば即ち直し=身を曲げれば伸ばすことができる]
窪則盈 [窪めば即ち盈(み)ち=窪んでいれば溜めることができる]
敝則新 [敝(やぶ)るれば即ち新たなり=古いと新しくなれる]
以下、省略
実際、山仕事をしていると、それこそ畏怖の念を感じるような大木に出くわすことがあります。大抵は曲がった木や枝分かれした木で用材にならない樹木です。
これらが生き長らえるのは、「負けるが勝ち」、「ピンチはチャンス」「捨てる神あれば拾う神あり」でしょうか。世の中、捨てたものではないですね。
参考文献 小池一郎 老子訳注「老子道徳経」 勉誠出版 (2013)
アカマツの巨木
------------------------------------------------------------------------------------------- |
コメント