「春の海 ひねもすのたり のたりかな」

これは、蕪村の句で、春の波穏やかな海に出会うと、誰もがこのような心境になるように思われる。逆に、この句を詠むと春の穏やかな情景が浮かぶ。

蕪村は才能豊かで、俳人でもあり画家でもあった。句は一服の絵のようである。「菜の花や 月は東に 日は西に」などがある。ちなみに、1716年生まれなので今年は生誕300年である。

江戸時代の俳諧の巨匠として、蕪村の外に芭蕉、一茶が挙げられる。

芭蕉の句は格調高く文学的である。「静けさや 岩にしみいる 蝉の声」など有名句が多数ある。

一茶は、生きとし生けるもの(全ての生き物)をいつくしみ、句の題材にしている。「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」「やせ蛙 まけるな一茶 これにあり」「やれ打つな 蝿(ハエ)が手をすり 足をする」などがある。

俳句の世界にもいろいろな方がいる。きっと読者の波長に合う方がいるかも知れない。

知識を吸収することも大事だが、人が生まれながらにして持ってるものを掘り下げることも大事なことだと思っている。

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  小宅の前の浜、東側は浅虫海岸へと続く

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  小宅の前の浜、西側は久栗坂漁港へと続く




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 青森市西部の後潟地区、陸奥湾の美しい砂浜がこんな姿に。無駄使いして景観を壊してる。