先月、津軽半島北端の集落で住宅9棟を含む14棟を焼く火災が発生した。
竜飛崎に近く、海沿いに家々がへばりついているような地区である。
果たして、14棟も焼かなければならない火事かなと思った。


数年前、私が住んでいたアパート(青森市原別)の前が火事になった。火元はホタテの作業小屋、昼間で風もなく、最寄りの消防署(原別分署)まで300m、加えて、すぐ裏は原別漁港である。それでもこの火事で住宅2棟を含む4棟が焼け、眼前の景色が突然がらりと変わった。それ以来、「青森の消防はヘタ!」と思った。


延焼率とは、火元から1~5mの範囲にある建物への延焼度を示す。例えば、周囲に8棟あり、2棟が全半焼した場合の延焼率は8分の2で25%となる。全国平均は20%だが、群馬県渋川署では2%だそうである。この差は技量の差でもあり、気構えの差でもあると思われる。

消火活動が適切かどうか、評価する機関がないのでだれにも判断できない。そこで、延焼率を公表して衆人の目に晒して適正な評価を受けたらどうかと思う。

〈参考記事〉
   東奥日報 2016年10月2日 
   毎日新聞 2016年6月17日