蜂は怖い存在です。
オオスズメバチなどが近くで飛び回っていると身の危険さえ感じます。

林業で、下刈り、除伐などの作業中に巣に近づいたり、振動を与えたり、破損したりすると攻撃されます。その時期にはアブも飛び回っているため、アブと蜂の区別がつかず、刺されてから蜂だと分かることもあります。

私も森林組合にいた頃、3回程、小型のスズメバチに手や腕を刺されました。ひどく腫れることもなく症状としては軽いほうでした。しかし、刺された時の激しい痛みと、体の変化への不安は嫌なものです。

仲間の一人は、全身症状が出て気分が悪くなり、その日入院しました。次に刺されると、さらに症状が重くなるということで残念無念ながら退職しました。


さて、小宅の隣地は畑なので、蝶々が飛び交い、雀、セキレイ、山鳩、カラスなどがきます。
日中、窓を開けっ放しにしていると、ハナアブやジガバチなどが入ってきます。

そして、ジガバチは居間の天井と台所の収納棚に子供部屋を作りました。

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  居間の天井の子供部屋



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  台所の収納棚の子供部屋


さらに、アシナガバチは玄関の軒下に巣を作りました。
  
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   軒下のアシナガバチの巣 


ある日、巣が空っぽで、蜂たちは近くの壁にへばりついてました。そして、足元の草葉に飛べない蜂が2匹いました。よく見ると、巣には黄色い頭の大きな蜂が1匹、黒っぽいのを食べてました。

「女王蜂が共食いしてる?」と思いましたが、どうも様子が異常なので、さらに目を凝らすと、オオスズメバチが1匹、巣を乗っ取り、羽化前の幼虫を食べてました。

人には攻撃するアシナガバチもオオスズメバチにはお手上げの状態です。意外とジグなし(津軽弁で意気地なし)だと思いました。

しばらくすると、オオスズメバチが飛び去り、夕方近くになってようやくアシナガバチが巣に戻りました。
しかし、巣には幼虫の姿は無くなってました。


玄関の軒下の蜂の巣をそのままにしたのは、加害しなければ攻撃されないという思い込みの他に、蜂族からのタタリ(!)を恐れたからです。
クロモジ採取のため、週に2~3回山に入りますが、今年は小さな巣に1回遭遇しただけで被害はありませんでした。よかったと思ってます。